看護師という仕事は専門的な知識が求められ、人の命を預かるという尊い職業のひとつです。
また、看護師という職業は、常に「患者」という対人を相手として臨機応変に現場で動くことが求められています。
病院を利用したときに、看護師の立ち振る舞いを目にしていればわかると思いますが、傷病により落ち込んでいる人にとって、看護師の接し方は心を変化させてくれるものです。
心の持ちようは、病気を治す上で大きな影響を与えます。そうした背景を考えてみても、看護師のコミュニケーションは非常に大きなな価値があるといえるでしょう。
そこでここでは、患者側にとって必要とされる看護師とはどんな人物なのか、また看護師が患者さんと接する上で必要とされるコミュニケーションとはどのようなものなのかについて言及してみました。
まず、看護師が患者さんと接する上で第一に求められるのは、どれだけ患者さんの心に寄り添えるかということです。
寄り添うと言葉にしてしまえば容易なように聞こえますが、実はとても難しく、そこには互いの個性や性格などが絡み合って存在してきます。
誰しも、普段は社会の中で生活を営む人であるため、その人の基盤としてきた生活スタイルや日常といったものが背景に存在しています。看護師は、そういった人々の「在りたい生活習慣」を尊重した上で、看護を行わなければなりません。
そして、患者さんの望みをうまく引き出していくために、看護師にとってコミュニケーションスキルというものは必要不可欠なものです。一人一人の心に寄り添うために、看護師は「受容し共感する」という柔軟性を持って、患者さんと接していくことが求められます。